臨床医学-精神・神経科-
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シミュレーションによる精神科患者インタビュー
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精神疾患の典型的症例を模擬患者に対する医師の問診を通して明確に示します。
各疾患の特徴など教科書での概念把握をより深めるとともに、臨床実習前後における患者理解のために有効な活用ができます。(テキスト付)
シミュレーションによる精神科患者インタビュー (全12巻) | |||||
価格: |
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1.双極感情障害:躁病性 | |||||||
Bipolar Disorder, Manic ウイリアムス嬢は典型的な双極感情障害の症状、すなわち多弁、多動、昂揚した気分などを示している。病歴と家族歴はこの診断を支持し、彼女は誇大妄想、幻覚、衝動行為の体験を語る。以前に種々の売薬を使用していたこと、売薬に強い関心を持っていることなども語る。 |
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2.神経性無食欲症 | |||||||
Anorexia Nervosa スチューベン嬢は20代の半ばであるが、長い間自分の体重の調節や体形のことで悩んでいた。彼女は過去に何回かむちゃ食いの時期があり、それに引き続いて自己流の断食をして医師の治療を必要とするほどやせこけたことがある。彼女は、うつ状態を経験したことや、一度薬をのみ過ぎたことなどを語る。薬物や、アルコール乱用の時期もあったことが語られる。 |
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3.大うつ病:単一エピソード | |||||||
Major Depression, Single Episode リチャード氏は青年期の後半にあり、大うつ病の既往歴と現在症を示している。彼は精神運動抑制と顕著な抑うつ状態を示し、社会生活の孤立感、日常生活がうまくやっていけないことなどを語る。 |
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4.反社会性人格障害 | |||||||
Antisocial Personality Disorder メンデズ氏は、怠学、薬物乱用、不良仲間に入って暴力行為を行ったことなど、長期間にわたる自分の反社会的行動について語る。PCPを使用したため精神病院へ入院することとなったが、彼は心理療法についてはあまり関心を示していない。 |
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5.アルコール乱用 | |||||||
Alcohol Abuse Disorder ピーターソン氏は反覆するアルコール乱用のためにこれまで何回も入院治療を受けた。比較的最近、彼は飲酒のために“分らなくなる”ことや、記憶喪失を経験した。仕事は長続きせず、人間関係はうまくいっていない。抑うつ症状や孤独感のため、彼は自殺を企図したこともある。 |
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6.精神分裂性障害:解体型 | |||||||
Schizophrenic disorder, Disorganized Type メイソン氏は精神分裂病の多彩な症状や徴候を示している。彼は考えていることを論理的に、また理路整然と話すことが困難である。連合障害が認められ、妄想的な確信を語る。メイソン氏は話があいまいで、警戒的であり、また自分を表現するのにしばしば宗教的ないし秘密めかした言葉を使って比喩的に話す。過去にたびたび精神病院に入院したり治療を受けたことがある。 |
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7.双極感情障害:うつ病性 | |||||||
Bipolar Disorder, Depressed ワイリー夫人は離婚して、娘と一緒に住んでいる。彼女は反覆性の、重いうつ病の既往歴がある。現在も抑うつ状態にあり、将来について絶望的になっている。彼女はこれまでときどき誇大的な思考や昂揚気分の時期のあったことを語る。 |
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8.気分変調性障害:抑うつ神経症 | |||||||
DysthymicDisorder, Depressive Neurosis ポーリン氏は重いうつ状態になり最近喉を切って自殺しようとした。仕事上や金銭面、人間関係の悩みなどが原因して、彼は落ち込んだ気分になったのである。彼は将来について不安な気持をもっている。 |
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9.依存性人格障害 | |||||||
Dependent Personality Disorder ベルナルド夫人は離婚して、福祉年金とベビーシッターの仕事の収入にたよって生活している。彼女は自分に自信がもてないこと、日常の判断をするにも過度に他人に助けを求めたり、頼りすぎることを語る。離婚しているために、自分の10代の息子の面倒も十分みてやれなかったことなども告白する。 |
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10.恐慌発作を伴う空間恐怖症 | |||||||
Agoraphobia with Panic Attacks ロス氏は有能なビジネスマンだが、色々な恐怖症や不安が原因で仕事がうまく行かないという深刻な悩みを持っている。飛行機に乗ることも、エレベーターに乗ることも、高速道路を運転することすら恐いと語る。自分の症状や、それらにうまく対処できない挫折感について、彼は詳細に、知的かつ明瞭に説明する。 |
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11.アルコール症および薬剤性痴呆 | |||||||
Demention Associated with Alcoholism and Drugs ジョーデン氏は長期にわたるアルコールと薬物乱用の既往歴がある。入院する前には、問題行動のために、ドヤ街のホテルに住んでいた。知能の低下、思考の解体、見当識障害などが認められる。 |
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12.精神分裂性障害:妄想型 | |||||||
Schizophrenic Disorder, Paranoid Type ベイル女史は生活が困難になるほど重篤な情緒障害に陥り、しばしば精神病院へ入院をくり返している。面接により彼女は思考の解体や妄想的確信、および幻覚があることを示す。 |
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